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工作機械に望ましい圧縮空気

作成者: 株式会社牧野技術サービス|2023/01/30 7:31:00

工作機械は、主軸・ATC・送り軸スケール・クーラント等、多くのユニットに圧縮空気を使用しています。

圧縮空気の圧力、流量が確保されないと、下記の様な問題が発生します。

 

 

 

特に重要なのは、圧縮空気の清浄度です。

汚れた圧縮空気は、機械に重大な損傷を与える事があります。

所定の圧力と流量を確保した、ゴミ、水分、油分を含まない清浄な空気を、機械に供給してください。

 

 

供給元のメンテナンス(コンプレッサー,配管,フィルタ)も重要です。

機械に供給している圧縮空気の清浄度を管理して下さい。

 

エアフィルタの早期目詰まり、著しい変色、配管内に水滴、油滴等の付着がある場合は、供給される圧縮空気の改善が必要です。

エアフィルタのエレメントは定期的に交換して下さい。

エアフィルタのエレメントを汚れたまま使い続けると、圧縮空気に含まれる不純物(水分・油分・スラッジ)がフィルタエレメントを通過し、機械に悪影響を及ぼします。

 
 
 

保守説明書に記載されている圧縮空気の清浄度は

     ISO8573-1に基づき   最大粒子径 0.1μm以下

                           最大加圧露点 7℃以下

                           最大油分量 0.06mg/立方メートル以下です。

 

フィルタを付けていても、配送管内では、不純物(水分・油分・スラッジ)が蓄積してしまい、

これらは、空気圧機器の機能低下の原因となります。

空気圧機器のトラブルを防ぐため、下記に留意して配管することが大切です。

・配送主管に空気の流れ方向に1/100程度の傾斜を持たせる

・配送枝管(分岐)は配送主管の上部に持たせ、鉤型配管とする

   ・最末端の配管には、オートドレンを設置する