クーラントタンクにホースを入れるだけ 移動式スラッジ除去装置(マグネットタイプ)

事例紹介
東洋ガラス機械 株式会社 様(神奈川県)
サムネ(東洋ガラス機械様)
  • 金型メーカー
  • マキノマシンケアパッケージ
  • 移動式スラッジ除去装置
  • マグネットタイプ

スラッジ問題を解決せよ!
ー東洋ガラス機械株式会社の挑戦ー

東洋ガラス機械株式会社様は、ガラス・プラスチック容器の金型設計・製造を手がける総合メーカー。
2023年には移動式スラッジ除去装置を導入し、クーラントのメンテナンスを強化。
導入の経緯や実感されている効果について伺いました。

Profile

会社名

東洋ガラス機械株式会社様 <https://www.tgm-co.com

主な保有機

A55E*(2台)、a51(2台)、a51-5XR、V55、V56
*移動式スラッジ除去装置導入機  ※牧野フライス製作所製のみ掲載(2025年3月時点)

お話を伺った方

生産部 官野正幸 様 泉俊 様 中村光佑 様

スラッジが生産を止める?鋳物加工で直面した課題

目詰まりした配管v1

-どのようなことにお困りでしたか?

アルミ加工用に設備している機械で鋳物加工を始めたところ、ドラムフィルタでは捕獲できないほど細かなスラッジに起因した様々なトラブルが起こり始めました。

対処として各部に堆積したスラッジを除去するためのクーラントシステムの清掃が必要でした。しかしながらこの機械はアルミ加工を前提とした特注の二次処理システムを採用していることもあり、清掃には3名で5日という多大な工数がかかりました。また、清掃期間中は稼働を止めなければいけないことも不利な点でした。

導入したが使われない…スラッジ対策の落とし穴

泉様,中村様

-どのようなスラッジ対策をお試しになられたのでしょうか?

とにかく大変なタンク清掃を少しでも楽にしたいと思い、回収装置(他社製)を導入してみました。

クーラントタンクの底に堆積したスラッジを掃除機のように吸い取るイメージでしたが、タンクを機械から引き出さないと吸い口が奥まで届かず、その手間が掛かることで徐々に使われなくなってしまいました。

デモ機で即決!スラッジの回収力を実感

ドレンカップv1

-クーラントタンクのメンテナンスは大切な作業ですが、手間も時間もかかる面倒な作業ですよね。弊社の「移動式スラッジ除去装置」はどのような経緯で導入されたのでしょうか?

展示会での相談がきっかけでした。デモ機を使用させていただいたところ、かなりの量のスラッジが回収できました。さらには、当社の機械仕様に適した、より効果的な接続方法を提案いただき、「じゃあ、もう入れるしかない」とスラッジ除去装置の導入を決めました。

タンク周りのビフォアフv2 タンク周りのビフォアフv2
デモ機による試用時の利用状態(※本導入時にはお客様の機械仕様に適した接続方法に変更)

タンク清掃の負担激減へ!スラッジ除去装置の導入効果

導入前後のスラッジv2

-導入されて1年ほど経過しましたが、どのような効果がありましたか?

いろいろありますが、1番はタンク清掃の手間が軽減されたことです。年に2~3回、数日かけていたタンク清掃も、導入から現在まで約1年経ちますが、まだ必要としていないですね。

以前はタンクの半分くらいまで堆積していたスラッジも現在は見受けられません。従来の装置では回収が難しかった微細なスラッジもしっかり回収できていると感じています。

導入効果のイラストv2

牧野技術サービスでは年1回のタンク清掃を推奨しておりますが、東洋ガラス機械 様は定期的な清掃に加え、以下のように例外的な状況が発生した際もタンク清掃を実施されていました。

・オイルコントローラにアラームが発生した時
・高圧クーラントの吐出が弱い時
・クーラントの色や臭いが悪いと感じた時
※スラッジが原因で発生した温度異常アラーム


装置メンテナンスv3

-スラッジが順調に回収できていますね。装置は定期的なメンテナンスが必要ですが、その点はいかがでしょうか?

導入当初は週3回程、現在は週1回の頻度で回収されたスラッジをドレンカップから排出しています。慣れてしまったのでさほど面倒ではありませんが、ドレンカップがワンタッチで脱着できる構造に改良されるとさらに楽に作業できるかと思います。

また、フィルタ部分の清掃には、専用のブラシやノズルが付属していると嬉しいですね。

スラッジ問題に終止符!導入して実感したメリット

kanno

-最後に、スラッジに悩まれている方へひとことお願いします。

タンクを清掃するということは、機械を止めるということですから、少なくともオフラインで掃除できるのは機械を止める生産ロスを軽減できます。
また、24時間稼働させている機械などの場合、夜間の無人運転中の機械トラブルにより翌朝まで稼働が停止してしまうリスクも下げられます。こういった点は有利ですね。

当社は機械1台ごとに常設していますが、装置は移動式のため複数の機械に使用できます。コストパフォーマンスを考えた場合、移動式であることは強みだと思います。

最近の工作機械にはスラッジを回収する機構が標準装備されていることも多いですが、古い機械でも主力で稼働しているものにはスラッジ除去装置の導入をお勧めしたいです。

 

-定期的な保全に「移動式スラッジ除去装置」を併用することで、メンテナンス工数の削減だけでなく、クーラントの長寿命化や機械トラブルの予防につながりますね!
 貴重なお話を伺うことができました。ありがとうございました。

お見積りやご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。

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