トータルリフレッシュサービス オーバーホール・レトロフィット

事例紹介
株式会社 明輝 様(神奈川県)
case01_tn
  • 金属メーカー
  • オーバーホール・レトロフィット

この機械を使うメリットがものすごく見えているから、老朽化しても買い替えるという結論にならないです。

Details

外装品をはじめ、家電製品や住設製品など日常にある様々な製品の金型の製造をされている株式会社 明輝様。
同社は2021年にHNC2513のオーバーホールを実施されました。
オーバーホールを決断された経緯をはじめ、導入メリットやご意見をお伺いしました。
対象機

1993年製 HNC2513

実施内容

主軸ユニット交換・案内面 再研磨/調整・巻き取りシート交換・摺動面 ターカイト貼替え/

キサゲ ・静的精度確認・再塗装/全体清掃 など

お話を伺った方

生産管理部 次長 松本様 宗田様

予算が立てられ、生産計画を調整できるので、踏み切りやすい

オーバーホールに至った経緯

松本様

今回オーバーホールを実施したHNC2513は導入してから30年以上経過した機械です。 穴あけ作業を中心に使用していて、稼働時間は月に200時間程度でしょうか。 様々な部分に劣化が見られ、特に摺動部分の損傷が大きかったです。 新しい機械に買い替えるのか、いまの機械を工夫しながら使い続けるのか。 費用対効果を考えて、なかなか踏み切れない状態でした。予算の関係もありますしね。 そんなときに、マキノからオーバーホールをご提案いただきました。 部分修理する上で不安なのは「不具合発生個所は直したけど、何故か動かない」ことです。 「はじめの不具合は直したけど、新たな不具合が見つかりました」というのは、よくある話ですよね。 その点、パッケージ化されたオーバーホールは、発生する費用が明確なので、踏み切りやすかったというのはありますね。

生産計画への影響を最小限に

生産計画への影響を最小限に

松本様

いちばん怖いことは、機械の突発的な不具合で生産計画が立てらなくなることです。 一度手を加え始めたら新たな不具合が見つかり、修理期間がどんどん延長。これが辛いです。 その点、オーバーホールでは、“機械が使えない期間が明確になる”というのが大きいですよね。 生産計画を調整し、影響が最小限にとどめられるよう、対策を立てることができました。

様々な場面で、効果を実感

精度も生産性も向上

インタビュー風景

宗田様

作業者としては、段取り時間が大幅に削減されたことが一番のメリットですね。 オーバーホール後は、機械精度が良くなったので、並行出しの作業をおこなう必要がなくなりました。 今までだと、長い時には40分~1時間かかっていたので、違いは大きいですね。

また、以前は、主軸が傾いている影響で深い穴をあける時にドリルが折れてしまうことがありました。 太いドリルだと何とかなっても、細いドリルだとよく折れてしまって。 いまは同じ径のドリルを使っても、折れることが少なくなりました。

松本様

機械故障でのダウンタイムが減ったのが、とても大きな効果を出しています。 オーバーホール前は毎月のように不具合が発生していました。 年に1,2回は滅多に壊れない所に不具合が出て、1ヵ月間機械停止することもありました。 先の読めない突然の機械停止はじわじわとボディブローのように効いてくるので、ダメージが大きいんですよ。 それがこの1年間はほとんどありません。

音で感じる変化

宗田様・松本様

Z軸を摺動している時の音が静かになりました。モーターがうなっている音がしていたんです。 オーバーホール後の機械を稼働させて皆が発した一言は「おぉ、スムーズ!」。誰もがその言葉を発するくらい、変化を顕著に感じました。 本来はこんなに静かだったのかと驚きましたね。

操作部分をリフレッシュしてより使い易く

操作部分をリフレッシュしてより使い易く

宗田様

長年使い込むうちに、操作盤のボタンが消えてしまっていました。 毎日機械を触っている作業者は、操作盤の配列を感覚で覚えているものですが、ボタン位置が分からなくなってしまった場合には、困ることがありました。キーボード部分の部品交換をしていただいた後は、配列が目で見てわかるようになり、扱いやすくなりました。 キーボード配列はそのまま、というところがいいですね。微妙に配列が変わってしまうと、使い込んでいる人ほど、操作ミスが起きやすくなってしまうと思います。

メンテナンスへの意識が変化

メンテナンスへの意識が変化

松本様

「メンテナンスしていなかったのが、するようになりました…笑」でも事実、古い機械というのはどうしてもそれなりの扱いになってしまいます。 それがオーバーホールをして綺麗になって戻ってくると、より大切に使おうって思いますよね。 作業者の意識の変化というのはあると思います。オーバーホールとはいえ、新しい機械を迎えた気持ちです。

電子部品の交換もしておけばよかった

松本様

今回のオーバーホールでは、ハード面のみの実施でした。穴あけメインの作業内容なので、制御装置を新しくするまでもないと判断したからです。 ところが、オーバーホール後に、基盤の中の配線が経年劣化で断線してしまいました。 電子部品はいつ壊れるのか分からないので、このタイミングで電気関係の入れ替えもやっておけば良かったと後悔しています。

この機械を、使い続けるメリットがある

新しい機械購入ではなく、オーバーホールという選択

松本様

長年使っていると、もちろん精度も落ちますし、不具合も起きやすくなる。機械を置き換えたい気持ちはあります。 それでも、我々ユーザがなぜ長年おなじ機械を使い続けるのかというと、その機械が使いやすいから。他の機械だとやりづらいからです。 買い変えるという結論にならないのは、この機械を使うメリットがものすごく見えているから。 不具合を直してでも、使い続けるメリットがあるんですよ。

主な実施内容

主軸ユニット交換
案内面 再研磨
摺動面 ターカイト張替え/キサゲ
巻き取りシート交換
再塗装/全体清掃
静的精度確認

お見積りやご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。

ページTOPへ