トータルリフレッシュサービス オーバーホール・レトロフィット

事例紹介
株式会社 澤本製作所 様(栃木県)
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  • 金属メーカー
  • オーバーホール・レトロフィット

マキノの機械は育ちがよい。
だからこそ、オーバーホールをして
使い続けるという選択をします。

Details

アルミ押出金型の専門メーカとして、鉄道やトラック、機械関連製品など、
多岐に渡って近代社会の発展に寄与されている、
株式会社 澤本製作所様は
2022年に工作機械2台のオーバーホールを実施されました。
「新しい機械に買い替える」ことも選択肢にあったなか、なぜオーバーホールを選択したのか。
経緯をはじめ、導入メリットやご意見をお伺いしました。
対象機

1992年製 BN8-85A6
1987年製 FNC1710-A40

実施内容

BN8-85A6

主軸オーバーホール、案内面再研磨、テーブル再研磨、摺動面 ターカイト張替え/キサゲ、ボールネジ交換、静的精度確認、再塗装/全体清掃

FNC1710-A40
主軸オーバーホール、案内面再研磨、テーブル再研磨、摺動面 ターカイト張替え/キサゲ、ボールネジ交換、静的精度確認、再塗装/全体清掃、NCレトロフィット、巻き取りシート交換、照明装置LED化、
ワーク洗浄ガン追加、強化エアブロー追加、大型チップガード追加

お話を伺った方

代表取締役社長            澤本 義明 様
常務取締役              澤本 政明 様
製造技術部長             月井 憲一 様
マシニングセンタープログラム主任   青木 一義 様

オーバーホールで「今ある機械を使い続ける」ことを決断

BN8のオーバーホールに至った経緯

オーバーホールを実施前のBN8は、とにかく精度が出ませんでした。
何かしらの手を打たなければいけない中、
「オーバーホールにかかる費用と同等額で新しい機械が買えるのではないか」という話が上がったのも事実です。
ただ、似たような機械はあっても、BN8のようにATC付きの機械が見つかりませんでした。
稼働率が高い機械でしたので、ATC無いと生産に大きく影響します。
納期や費用を加味したうえでも、オーバーホールで「今ある機械を使い続ける」ことを決断しました。

マキノだからこそ、不安は無かった

他の業者ではなくマキノさんに依頼したのは、何といってもメーカーだからこその信頼があるためです。
長年のお付き合いから、オーバーホールをお願いするにあたっての不安はありませんでした。
何かトラブルや相談事があってもしっかりと対応してくれるという安心感があります。

精度が向上し、見違えるように綺麗になった機械

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オーバーホール後の機械は見違えるように綺麗になりました。
まるで新品ですね。実際に機械を使用するオペレーターは、以前よりも丁寧に、大切に扱ってくれています。

見た目は勿論のこと、精度が向上したことで加工のやり直しがなくなり、加工時間の短縮に繋がりました。
今まで気になっていた軸送り時の異音もなくなり、動きが滑らかになったので、安心して仕事が出来ています。

すぐさま2台目のオーバーホールを実施

オーバーホールをするのは、代わりとなる機械が存在しないから

BN8でオーバーホールの効果を実感している中、同工場で保有しているFNC1710でトラブルの発生率が高くなってきていました。
ATCの動作不良や油漏れのほか、樹脂/ゴム類の部品劣化も進行しているようでした。
BN8と同様に、買い替えの検討もしましたが、代わりとなる機械が存在しませんでした。
FNC1710は機械剛性も主軸剛性も高い。そのうえ、Y軸のストロークが大きく、懐が深い。
ATC付きでこのような機械は、他を探してもありません。
弊社にとって必要不可欠なこの機械をこれから先も使い続けたい。すぐさま2台目のオーバーホールに踏み切りました。

NCレトロフィットも同時に実施

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以前より、制御装置の電子部品や基盤が入手しづらくなっているというお話を伺っていました。
制御装置を新しくすれば、当面の間は部品供給も安定するとのお話でしたので、FNC1710にはNCレトロフィットも同時に実施することにしました。

期待以上の仕上がりに大満足

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BN8のオーバーホールを経験していたのでわかってはいましたが、期待以上の仕上がりです。
加工精度も含めて、新品のように生まれ変わりました。
ここまで機械をバラバラにして、綺麗にするのはすごいですね。

今回はNCレトロフィットも実施したので、従来の操作盤と新しい操作盤を比較してみましたが、これほどまでに差があるのかと驚きました。
部品供給も安定するようなので、万が一トラブルが発生した際も安心です。操作盤の配置は変わりましたが、使用していくうちに慣れると思っています。

古い機械を廃棄するという時代ではない

オーバーホール機のこれからの活躍に期待

オーバーホールやNCレトロフィットをして終わり、ではありません。
これからも最前線で活躍し、稼いでいく機械なので、お金をかけてオーバーホールして良かったと思っています。

これからのマキノに期待すること

マキノさんとは長いお付き合いを経て、今回のオーバーホール発注に至りました。
やはり、メーカーが保証をしてくれるというのは安心感が違います。
これからも、オーバーホールやNCレトロフィットに限らず、今ある機械を最大限に活用するための提案を沢山していただきたいと思っています。
できる、できないは置いておいて、様々な提案を期待しています。

時代に合わせた選択肢、新たな取組みへの挑戦

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今は、古い機械を廃棄するという時代ではないと思っています。
マキノの機械は鋳物を含めて造りがしっかりしており、育ちがよい。
だからこそ「オーバーホールをして使い続ける」という選択をします。
新しい機械を買うより、多少なりとも費用を安く抑えられるというのもオーバーホールやNCレトロフィットの魅力の1つですね。
BN8もFNC1710も、30年以上の年月を感じさせないほどに蘇りました。

我々は長い間、金型加工を行ってきました。
でもこれからは金型加工だけでなく、マキノの新機種がもつ高度な加工と、長年使い続けている機械の両面を活用して、新たな取組みに挑戦していきたいと思っています。

主な実施内容

主軸オーバーホール
案内面再研磨
テーブル再研磨
摺動面 ターカイト張替え/キサゲ
ボールネジ交換
静的精度確認
再塗装/全体清掃
NCレトロフィット
巻き取りシート交換
照明装置LED化
ワーク洗浄ガン追加
強化エアブロー追加
大型チップガード追加

お見積りやご相談など、まずはお気軽にお問い合わせください。

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