エアの役割、エアフィルタ点検のキーポイント

  • 予防保全

工作機械の保守には、クーラント、切りくず、シール、バッテリ、冷却油、作業油、潤滑油など、いくつかのポイントがあります。
今回は「エアの役割、エアフィルタ点検のキーポイント」についてご紹介いたします。

エアの役割

工作機械のエア供給回路は下図のように構成されています。

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機械各部に分配されたエアは、次の用途に使用されます。

駆動

・ATCアームやシャッタの開閉
・主軸工具アンクランプ
・工具長測定装置等のシャッター開閉

異物侵入防止

・主軸内部のシール
・スケール(読取り装置)のシール

清掃

・主軸テーパクリーニング
・工具長測定装置スタイラスクリーニング

切りくず除去、冷却

・エアブロー

エアに関する機器の点検キーポイント

1. エアの圧力確認

電源オンの状態でエアの圧力を確認します。
バルブを調整しても規定値に達しない場合は、供給元の設備を点検します。

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2. フィルタエレメントの状態確認

電源オンの状態でエアコントロールユニットのフィルタエレメントの状態を確認します。

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エアフィルタのエレメントを汚れたまま使い続けると…

エアフィルタのエレメントを汚れたまま使い続けると、
エアに含まれる不純物(水分、油分、スラッジ)がフィルタエレメントを通過し、機械に悪影響を及ぼす恐れがございます。

● エア制御機器(シリンダ、ソレノイドバルブ)の動作不良
● 読み取り装置(スケール)の読取り不良
● 供給箇所の錆、異物の体積

 

機械を安定的にご使用いただくために、定期的なエアコントロールユニットの点検とフィルタのメンテナンスをお願いいたします。

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