摺動面潤滑油点検のキーポイント

  • 予防保全

 

機械には、さまざまな油脂が使用されています。
※使用油脂の名称やメーカーについては、定期保守説明書や定期点検項目銘板をご参照ください。

今回は「摺動面潤滑油」に着目し、点検時のキーポイントをご紹介いたします。

   機械に使用している油脂
主軸潤滑油

主軸ベアリングの潤滑や、主軸ユニット内部の冷却のため

★ 摺動面潤滑油

送り軸摺動面やボールねじの潤滑のため

送り軸冷却油

ボールねじの冷却、ボールねじサポートベアリングの潤滑のため

グリス

ボールねじ、リニアガイド、ATCマガジンチェーン部の潤滑のため

作動油

油圧動作部分の駆動のため

摺動面潤滑油の仕組み

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送り軸摺動面やボールねじの潤滑を目的とした摺動面潤滑油は、給油装置によって自動供給されます。
給油後の油は回収タンクに排出されます。

点検のキーポイント

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電源オンの状態で摺動面潤滑油の油量を確認します。
油量が下限に近付いたら、潤滑油を上限まで補給します。

※必ず電源断の状態で補給してください。
※給油キャップを外すと、給油口には筒状のフィルタが装着されています。
 このフィルタを外しての給油は行わないでください。

注意事項

給油は、メーカ指定油種以外は使用しないでください。
また、清浄なオイルジョッキを使用し、多種類の潤滑油と併用しなでください。
更に給油時 潤滑油以外の異物が混入しないよう留意ください。
   
粘度が違う異なる種類の潤滑油を混ぜて使用すると意図された潤滑作用が低下し、正常な軸移動時の摺動抵抗が得られなくなります。
また、同一粘度であってもメーカの異なる潤滑油を混ぜないでください

異物が混入した場合は、潤滑作用の低下のみならず、摺動面を損傷し、軸移動時の機械精度も得られなくなります。

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