深ほり加工時の加工方法改善(長い工具の考え方)

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長い工具での加工には、工具のたわみが生じます。工具のたわみはビビリ振動、刃具折損、加工精度低下などの原因となります。
工具の突き出し量とたわみ量の関係を以下に示します。

 

工具の突き出し量とたわみ量の関係の図

 

① 加工深さで工具を分割するとたわみ量を低減できます。
分割例
ショート L/D5前後 (工具の能力が十分発揮できるように)
ロング  L/D5以上 (必要な深さまで)

 

 

加工深さで工具を分割するとたわみ量を低減

 

 


② 刃形状の違い(径逃がし)で加工負荷を一定に加工することも有効です。
 
 
刃形状の違い(径逃がし)で加工負荷を一定に加工することも有効
 
③ 刃形状の違い(接触切れ刃長の低減)でビビリ振動防止も有効です。
 
 
刃形状の違い(接触切れ刃長の低減)でビビリ振動防止も有効
 
以上の方法には、問題点の検討も重要です。
1.工具の倒れ
2.工具の振れ
3.工具の個体差(径バラツキ)

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