
長期休暇明けに発生しやすい
障害事例
機械を長期間停止後に、再稼働する際の確認ポイントについてご案内します。
安定した稼働が始められるよう、事前の準備をしっかりと行いましょう!
コンプレッサ起動時はレギュレータを「閉」から徐々に開放し、ゆっくりと規定圧力まで上げてください。
⚠コンプレッサ起動後、メインエアレギュレータへ一気に圧がかかると、
レギュレータボウルのひび割れやオートドレン破損が起こる可能性があります。
レギュレータボウルやオートドレンが破損するとエア漏れを引き起こします。
機械の電源供給、エア供給が完了したら、機械使用前の日常点検・清掃を行ってください。
※お客様の機種にあった点検方法や清掃箇所の詳細は定期保守説明書をご確認ください。
油量や目詰まりなどは、機械電源を入れる前に確認できます。
問題ないことを確認してから電源を入れましょう。
⚠油類は空の状態でポンプが回ってしまうとユニットが損傷する恐れがあります。
〈油量の確認〉
・主軸オイルコントローラ(機械潤滑油)
・油圧ユニット(作動油)
・クーラントタンク(切削液)
機械電源を入れた後でないと確認できない箇所もありますので、改めて計器類の点検を行いましょう。
あわせて、油漏れなどがないか機械周辺を一周して確認するようにしましょう。
代表的な点検箇所として、主軸シール部とワイパ部分があげられます。
損傷や摩耗がないか確認してください。
-参考-
送り軸カバー用ワイパの点検
機械使用まえには主軸テーパの清掃を行ってください。
機械に付属している清掃用治具を使用すると簡単に清掃できます!
⚠清掃時、エアガンは使用しないでください。
主軸内に切りくずや切削液が入り込み、シール部分が損傷する恐れがあります。
長期間の機械停止後や始業直後は、機械は十分な性能を発揮できる状態にあるとは限りません。
暖気運転を行うことで急激な動作による部品の破損や、加工精度不良を予防することができます。
〈暖気運転の参考例〉
主軸:S1000程度
送り速度:F1000~F2000程度 *全軸ストローク
時間:30分程度
※上記の参考例は、高精度を実現させるためのウォーミングアップではありません。
暖気運転を行い機械を十分になじませてから本格稼働させるようにしましょう。
⚠機械動作時は、テーブルやワークに干渉がないか十分に注意して操作を行ってください。
機械を設置している環境の温度が低下している場合、
機械潤滑油・クーラントが過剰冷却され、電源投入時にアラームが発生する場合があります。
電源を入れる前に、室温環境の確認・調整をお願いします。
温度 | 10-40℃(最適温度 20±1℃) |
湿度 |
35-70%(結露しないこと) |
粉塵濃度 | 0.3mg/m3以下 |
照度 | 150ルクス以上 |
AL.133238 : 主軸オイルコントローラ通信異常(通信確立)
AL.136007 : 主軸オイルコントローラ戻り油温以上
※オイルコントローラには温度が表示
アラームが発生した場合は、
設置環境の見直しをおこない、アラームリセットをお試し下さい。
AL.130012 : クーラントオイルコントローラ異常
※オイルコントローラにAL01が発生
アラームが発生した場合は、
設置環境の見直しをおこない、アラームリセットをお試し下さい。