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OBから入社を希望する皆さんへ

倉沢 寛1

『お客様の満足のために』 牧野技術サービスと共に歩んだ日々

倉沢 寛2

PROFILE

株式会社牧野技術サービス OB
倉沢 寛

プロフィール
1965年 4月 牧野フライス製作所入社
1977年 4月 牧野技術サービス出向
2005年 6月 国内サービス部 取締役部長
2010年 6月 顧問就任

ただ楽しくて世界中を駆け回った

牧野技術サービスOB・倉沢寛氏は、牧野技術サービスの中でも一目置かれる存在。
牧野フライス製作所のメンテナンス部門から独立し、牧野技術サービス設立メンバーである。
当時からサービスエンジニア一筋で活動してきた。
お客様からの絶大な信頼と、確かな技術、そして何より愛情あふれる倉沢氏の人柄に魅せられ成長した若手も多い。

「当時の日本は、高度経済成長期最中で活気があった。牧野フライス製作所は日本の技術革新の一端を担っていたと言っても過言ではない」

牧野フライス製作所の製造部で機械の開発に携わっていた倉沢氏。NC工作機や複合加工機の先駆け的な存在だった会社での仕事は十分にやりがいのあるものではあったが、マシニングセンタ国産第一号機の開発(1966年)に関わったことで、その後の人生が大きく変わっていった。

「マシニングセンタを開発し、国内外問わず展示会を開催しました。前牧野フライス製作所の牧野社長と一緒に様々な場所へ出かけました。海外に出る経験は、それまで殆どありませんでしたが、好奇心だけで「行きたい!」と立候補しました。機械を通してたくさんの人と触れ合えることが楽しく、もっとお客様とコミュニケーションがとれる仕事がしたいと思うようになりました」

製造部からお客様対応の部署である、現在の牧野技術サービスの前進NCサービス課へ移動願を出し、1977年の牧野技術サービス設立とともに牧野フライス製作所より出向。それ以来、牧野技術サービスを支えるレジェンドエンジニアとして活躍した。

サービス拡充を提案!すべてはお客様のために

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「今でこそ営業所は世界中にありますが、当時は営業所はありませんでした。
海外では仕事以上に食事や宿泊先などの手配に苦労しました。
苦労以上に楽しさの方が大きく、新しい機械ができると展示会やお客様との交渉に世界中を飛び回りました。そうしているうちに、世界各地にお客様を獲得することができました。お客様へスムーズなサービスを行うためには、サービス拠点が必要だと考えました」

自分自身の経験から「絶対に必要だ」と提案し、国内および世界各地に営業所を開設。

さらに機械のトラブルに迅速に対応するために24時間対応のコールセンタを設置するなど、会社の成長期に尽力を尽くした倉沢氏。会社と共に自分も成長できたと胸を張る。

「若手を育成するのは、最終的にお客様のためです。若い人の中にはお客様との会話が苦手だという人が多い。何かフォローできることはないかと、牧野技術サービスの新着情報やメンテナンスのアドバイスを掲載した会報を作成しました。お客様との会話のきっかけづくりに役立ててもらえたらと・・・」

倉沢氏はアイデアマン。現状をいかに改善するかを常に考えて行動している。

どこまで顧客目線で考えられるか

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何よりもお客様とのコミュニケーションが大事だと語る倉沢氏。
倉沢氏はどのようにお客様との関係性を築いてきたのか。

「とにかく顧客満足主義。すべての行動を顧客目線で考えることを心がけてきた。自分たちの都合だけで仕事を進めないこと。何かお客様から要望があった時に、『また無理な事ばかり言う』と思ってはいけない。こちらに落度がないと思っていても、お客様に何か言われるということは、やはり何かがある時。人が足りないから出向けない、部品が準備できないなど、それはこちらの都合であってお客様には関係ないこと。
現状を踏まえて、今できることを考えなければお客様は満足してくれない。クレームをゼロにすることが理想ですが、クレームが出た時こそお客様の目線に立って、今何が求められているのかを、きちんと見極めなければならない。そして少しでも満足してもらい、信頼関係を深める努力をしてきた」

「今は携帯電話もメールもあるし、業務連絡が便利になりましたが、そのような便利な時代だからこそコミュニケーションを大切に。社員同士でも直接会って話すことを心がけています。そこから業務の改善点が見つかることも非常に多く社員や現場の悩みを直接聞くことができます」

未来のサービスエンジニアに望むこと

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工作機械業界の最前線で活躍してきた倉沢氏は、工作機械業界のこれからについてどのように思うのか。

「これから技術革新は想像もつかないレベルで進んでいくでしょう。当然、工作機械の出番も増えていきます。近い将来、日本を駆け巡るであろうリニアモーターカーにも工作機械で造った部品が使われています。いずれは地球を飛び出して宇宙ステーションの中でも活躍するかもしれない。これから工作機械がどれだけ進化するかによって未来は変わってきます。でも、技術の進歩だけでは不十分。機械に対して、仕事に対して興味を持たなければ意味がない。興味を持たなければ、何も始まらない。仕事を覚えるのが難しいと、よく耳にしますが、興味を持てば難しいことも難しいと感じなくなる。未来がどうなるかわからないが、仕事に情熱を持ち続けていれば、どのようなことも乗り越えていけるのではないかと思います」

これまで採用面接や新人教育に携わってきた倉沢氏から、未来の牧野技術サービスを担う方々に求めることは、倉沢氏が在職中、何より大切にしてきたコミュニケーション能力だという。

「幅広い年代のお客様がいらっしゃる。親子以上に年齢が離れていれば、それだけで話が噛み合わないのは仕方がないこと。でも、そこを乗り越えて気に入ってもらうことができれば、本当に可愛がってくれる。だから臆することなく年配のお客様や先輩社員にぶつかってほしい。最初はうまくいかなくても自分の伝えたいことを精一杯表現し、相手を理解しようと努力すれば、必ず突破口が見えてくる。諦めないことが大切ですね」

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